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2020/10/23

7パワーズ 第一回

 


 ひかりが丘地域ケアプラザの便りに連載しています『7Powers』について、紙面の関係上かなり端折って書いていますので、なんのことか、わからない方が多いようです。そこでこのブログを用いて、もう少し詳しく書かせて頂きたいと思いました。ご意見ご感想は、下記メールアドレスへお願いします。 hikarigaoka.careplaza@gmail.com

 もう何年前でしょうか、『7Powers』という本を読んだことがあります。内容は、世継ぎ問題で、命を狙われた若い王子が、見知らぬ土地に1人で逃れ、村人などから7つの力を教えられ、力を得て、自分の国を取り戻し、良い国を築く物語だったと記憶しています。

 この本が発行されるずいぶん前のことですが、私が以前働いていた、ある会社の尊敬する上司(ある程度名前の知れた会社の創業者)から,会社の作るには、又は経営するには6つのチェックポイントがあると教われました。この内容が『7Powes』とよく似ており、今でも心において、公私ともに色々な場面で役にたっているので、それを皆様に紹介したいと思いました。読んだ方は、「そんなの常識!」とか「ちょっと違うのでは!」など、感じ方は、人それぞれかと思います。ハウツー的なものとして参考になれば幸いです。

 さて第一の力から始めます。『7Powers』は第一の力から第七の力まで有り、その力を全て取得すると、なかなか解決できない課題が解決させることが出来たり、自分の夢が叶うかもしれないという内容です。第一の力は『声の力』。


 7Powersの小説では、命を狙われた王子が、城から逃れて、荒野で途方に暮れていました。なぜなら王子に気が付いて声をかけてくれる者がいなかったからです。城にいた頃は、お世話してくれる執事がいて、友達も王子に気を掛けていた為、自分から行動しなくても、何不自由なく生活が出来ていたからです。しかし今は周りには自分を知るものは一人もいない。そこで勇気を振り絞って「助けて下さい」と言う所から、王子は1つ1つ学んでいきます。

 私は学生時代、野球部に所属しており、野球部の練習中、先輩から「声が出ていないぞー」とよく叱られました。多くの方はクラブ活動や運動会などで、声を出すように教わったのではないでしょうか。もう何年もまえですが、新横浜で働いている時、ある会社の社員数十名が列になって大声で『○○社ファイト・オー』と掛け合いながら走っていて、「この会社やるなー」と注目されていました。その会社は、だれもが知っている会社です。しかしそういう会社は最近少ないように思います。大人になるにつれて、子供の頃に、せっかく教わった事を忘れてしまっている様に思います。要するにこの力を有効活用する事は、誰もがすでに習ったことなのです。

 それでは、なぜ声を出すことが大事なのでしょうか。声を出す事により活力が湧いてくる、意思疎通が的確にとれるなど、声の力はとてつもなく大きい力を秘めています。声の力が試したことがありますか、例えば怒っていなくても、声に出して「この野郎」と発すると、怒りがわいてきます。あまりやらない方が良いですが、これが声の力です。正しい使い方は、大事な試合の前に気合を入れる為に、「よっしゃーいくぞ」と声を出すと、なんだか頑張れそうな気になります。ショービジネス業界では、声の出し方は何よりも大事にしていると聞きます。人の前に出る前に必ず行う事は、発声練習です。

 最近のコミュニケーションはSNSなどが主流となっております。SNSの力も絶大である事は否定しません。しかし大きな力を持った声の力に気が付いていない方もいるのではないでしょうか。声のトーンでその人がどのように考え、どの様な精神状態か、意思疎通を行う上で声はとても重要であることは、皆さんが知っての通りです。こんな声の力を使わない手はありません。ここから全てが始まります。助けを必要としている方、何かを始めたいと思っている方、まずは勇気を出して声を出してみてはいかがでしょうか。でも『声の力』を使い方間違えると大変な事に。第二の力は後日、書きたいと思います。


ひかりが丘地域ケアプラザ 生活支援コーディネーター 滝沢