新着情報

2020/11/11

7パワーズ 第二回

 

 ひかりが丘地域ケアプラザの便りに連載しています『7Powers』について、紙面の関係上、端折って書いているためか、趣旨が充分伝えられていないようなので、このブログを用いて、もう少し詳しく書かせて頂きたいと思いました。ご意見ご感想は、下記メールアドレスへお願いします。 hikarigaoka.careplaza@gmail.com

 今回は第2回

 前回は第一の力『声の力』を説明しました。声の力は、最初の一歩であること、そして新しい物を生み出すきっかけになり、活気を生み出す力にもなります。助けを必要としている方、何かを始めたいと思っている方、まずは勇気を出して声を出してみてはいかがでしょうか。ここから全てが始まります。

 第二の力は『制御力』。

 7Powersの小説(前回のまでのあらすじは、7Powers第一の力を参照)では、自分が王子である事、村人は自分に従わなければならない事、従わないものは、脅かしたり、嘘をついたり、声の力で従わせようとします。その結果、村人から、王子を語る紛い者として、村から追い出されます。一人ぼっちになった王子は、どうしたら王子と信じてもらえるか自分自身を見つめなおします。自分がやらなければならない真の目的は『村人を従わせることではなく、人から慕われる人(王)となること』と考え直します。そこに、ある助言者が現れ「人に慕われる為には原則を理解しなければならない」と諭します。「原則とは、手段ではなく、過去も未来も変わる事が無く、金持ちでも、貧困なものでも、どの様なものでも同じように取り扱われるものである。」といいます。それを具体的に言うと、正義とか平等、美徳、公正、奉仕や貢献、人間の尊厳などを指すと教えます。

 TVのワイドショーで政治家や芸能人のトラブルを取り上げているのをよく見ます。取上げる内容の多くは、汚職や不倫など私利私欲がもとになったトラブルのように見受けられます。殆どは、法律や規定、ルールにより裁かれるのですが、視聴者は正義とか平等に照らし合せ、批評していないでしょうか。法律や規定、ルールは物事を平等に扱う為に設けられたものと考えているからだと思います。他人への批評は、正義とか平等を重視しますが、自分自身のことになると、ルールにはギリギリ守っているから良いと考えて、正義とか平等などの原則を疎かにしていないでしょうか。

 子供が電車の中で騒いでいます。親は子供に注意します「怖いおじさんに叱られるわよ」、子供は『怖い』を嫌い、悪戯を止めます。そんな子供はどう育つか・・・大人になり自分は臆病でない事を訴え「俺様には怖いものはない、死んだってかまわない」ここには、正義とか平等は全く当てはまらない理論が生まれてしまいます。そういう方は一部の方だと信じたいですが、正義とか平等などの原則を疎かにされた結果だと思います。

 さて原則を理解頂いた上で、第2の力、制御力について説明します。『声の力』は、王子が取った行動のように、悪いものも生みだす可能性があります。では良いものだけを生み出す為には、どうしたらよいのでしょう。そこで必要になるのが、制御力です。この力の源は原則でなければなりません。目標に合致したものは取り入れ、合致しないものは除外する明確な制御力(判断基準)が必要な為です。原則を目的にした上で王子が仮に「お金を手に入れたい」という俗的な手段をあげたとしても、間違っていないということになります。

 私は地域ケアプラザの職員なので、私たちの目的は原則にあてはめて「※地域共生社会」をあげたいと思います。私なりに簡単に要約すると『ともに支え合い安心して暮らせるまち』これに繋がる声は、どんどん取り入れていきたいと思います。これに繋がらない声に対しては、除外するという判断は、わかりやすく、ブレる事が無いので、指示されるのではないかと考えています。地域の皆さんで、『ともに支え合い安心して暮らせるまち』を作っていきたいと思います。それに繋がる提案をお待ちしております。次回は第三の力をご紹介します。

※地域共生社会とは、社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を目指すものです。厚生労働省ホームページ引用https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00506.html